せんくら・3日目

 最終日、10月2日。


1.漆原啓子(ヴァイオリン)、山中惇史(ピアノ)
 ピアノの山中さんは、芸大の作曲科の3年生だそうで、漆原さんの生徒が伴奏者として連れてきて、漆原さんが気に入って今回伴奏を依頼したのだそうです。
 アンコール(イタリア組曲の「スケルツォ」をもう一度演奏)の前に山中さんが挨拶したけど、それがとても愉快で、楽しい人柄が伝わってきた。(あれで一気に楽しい雰囲気になりましたね)

曲目 シュニトケ 古い様式による組曲
   ストラヴィンスキー イタリア組曲


2.河村尚子(ピアノ)
 これもちょっと期待していたんだけど、期待以上に素晴らしい演奏でした。比較的小音量ながら、内容的には真っ向勝負という感じ。
 「月光」は有名な曲だけど、よく考えるとちょっと異様な曲なのですね。だいたい、第1楽章が全部ピアノのままというのも、よく考えると異常だ。その異常なところがそのまま伝わってくるようで、ベートーヴェンの声が聞こえてくるような演奏でした。

曲目 バッハ 平均律より(何巻の何番かは分かりませんでした)
   ベートーヴェン ピアノソナタ第14番「月光」
   シューベルト‐リスト 「糸を紡ぐグレートヘン」
   シューベルト‐リスト 「水車職人と小川」
   シューマン‐リスト 「献呈」
   ワーグナー‐リスト 「イゾルデの愛の死」
  (アンコール)リスト 「愛の夢


 以上でせんくら終わり。全体を通すと、小川典子・遠藤真理・河村尚子が特に心に残りました。
せんくら公式HP
.