ユジャ・ワンのコンサート

 9月5日、ユジャ・ワンのコンサートに行ってきた。仙台市青年文化センター(日立システムズホール)。

 当初発表の曲目から変更になっていたが、プログラムには「演奏者の意向により演奏会当日も曲目・曲順を変更させていただくことがございます」との記述。変更する気満々である。
 予想通り、最初にアナウンスで「演奏者の強い意向によりプログラムを変更させていただきます」と。「前半はシューマン作曲クライスレリアーナ、ほか。後半はベートーヴェン「ハンマークラヴィーア」」。「ほか」って何ですか、「ほか」って。
 多分、曲は本当に演奏直前に決めてるんだろうな。

 最終的な曲目は、

1 シューマン クライスレリアーナ
2 ショパン バラード第1番
3 カプースチン 変奏曲作品41
    (休憩)
4 ベートーヴェン ピアノソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」

  (アンコール)
ラフマニノフ 悲歌作品3−1
スクリャービン ピアノソナタ第4番
プロコフィエフ ピアノソナタ第7番より 第3楽章
モーツァルト トルコ行進曲ヴォロドス/ファジル・サイ編曲)
カプースチン トッカティー

となりました。

 演奏は、健康的で気が強い感じ。派手な曲が似合います。超絶技巧がすごい。盛り上がります。
 ハンマークラヴィーアをこれだけ面白く聴けるのも珍しい。
 なんか、すごいものを見た。

 何曲かは楽譜を持ってきて、見ながら弾いていたけど、どうも楽譜にしては小さすぎる。遠くの席だったのですぐには気付かなかったけれど、それはタブレットなのでした。タブレットの中に楽譜を入れているのでしょう。タブレットを見ながらコンサートでピアノを弾く人を初めて見ました。

 そして、いつものように客席に脚線美を見せつけてもいたのでした。


(追加) こういう演奏スタイルなので、シューマンはあまりピンと来ませんでした。ジャズ風味の強いカプースチンのような曲が一番よく似合う気がします。「ハンマークラヴィーア」も、ゆっくりした楽章はあまり間が持たない気がしました。